ゴミ屋敷における精神面の影響について解説します
2019年4月20日6:00 AM カテゴリー:お知らせ
家じゅうにゴミが散らかっていて足の踏み場もない家のことを「ゴミ屋敷」といわれ、そんな家の中でも住み続けている人が近年増えています。
食べ物のごみでもごみ袋に入れることもなく放置しているので、害虫や菌が発生したり悪臭が漂ってきて、その家だけでなく近隣の家にも害虫や悪臭が移っていくので、周囲の人も困ってしまいます。
何日も何か月もかけてたまっていくごみでゴミ屋敷ができていくのですが、いくら汚くても平気という人でもある程度家の中が散らかってくればまとめて片づけようとするのが通常なのですが、ゴミ屋敷といわれるまでになるのはなぜなのでしょうか。
片づけることが苦手ということは大きな原因です。
もともと片づけるのが苦手でひどくなってからまとめて片づけていたという場合、毎日仕事などで忙しくて一気に片付ける時間が無くなると、どんどんごみは積まれていきます。
また日頃からごみ箱など指定した場所に捨てることができずに、身近に放置してしまうタイプの人もどんどんごみを増やしてしまうことになります。
また物が捨てられないという人も注意が必要です。
もったいないとかまた使うかもしれないということで、その後使うことはないにもかかわらず何でも残してしまう人は家の中にどんどん物があふれて片づけることもできなくなってしまうからです。
それと何らかの精神面の異常がある影響でゴミ屋敷になることもあるのです。
ごみが自分の周りにいつもあることで安心感を感じていて、それらが無くなると不安になるという強迫症のような場合や、片付けられない症候群といわれパニック状態になると片付けも何もできなくなるADHDという疾患も場合もゴミ屋敷になる可能性があります。
うつ病になってしまってもいろいろなことに意欲をなくし、ごみを片付ける気になれないということで片づけられなくなってしまいます。
さらに孤独など日々の生活に不安を感じたり、人間関係で悩みを抱えている人もそれらの悩みやストレスから解放されるために、ごみを集めるといった行動をとったり、認知症になって記憶力が低下したり情緒が不安定になることで「片づける」ということができなくなってしまいます。
これらのような原因があってゴミ屋敷になったというケースが多いのですが、ゴミ屋敷になってしまうと臭いや害虫、かび、黴菌などの発生で身体だけでなく精神面にもさらに悪影響を及ぼします。
そのためごみは片づけないといけないのですが、家族など周囲の人たちが声をかけるときは、なぜゴミだらけになってしまったのかという心理状態を探りながら、優しく声掛けをしたり、行政に依頼して福祉の専門家に任せるのが良いでしょう。
Facebookからコメントする